秩父フリーきっぷと漫遊きっぷは、どちらもお得なきっぷです。
ですが、選び方を間違えると、思っていた場所に行けない、使い切れない、といったことにつながります。
秩父へは、ラビューでの移動を検討されることが多く、フリーきっぷとの違いで迷うケースも少なくありません。
ざっくり説明すると、長瀞や三峰口まで電車で広く移動したい場合は秩父フリーきっぷ。
西武秩父駅周辺を中心に利用する場合は、秩父漫遊きっぷが向いています。
この記事では、それぞれの違いをわかりやすく整理しました。
秩父フリーきっぷ+ラビューで長瀞まで行ける?

はじめに結論ですが、秩父フリーきっぷ+ラビューで、長瀞まで行くことができます。
ただ、仕組みを理解しておかないと当日あわてることになるので、内容は整理しておきましょう。
まず、ラビューは特急列車なので、別途特急券を買う必要があります。
秩父フリーきっぷは、あくまで乗車券部分がお得になるきっぷ、特急券はセットになってないんですね。
この点は買う前に押さえておきましょう。
次に停車駅について。
ラビューが運行してるのは、西武秩父駅まで。長瀞へ行くには、西武秩父駅で乗り換えが必要です。
西武秩父駅から徒歩5分ほどのお花畑駅に移動して、秩父鉄道に乗り換えができます。長瀞駅までは、秩父鉄道で約30分ほど。
この秩父鉄道の区間(野上・長瀞〜三峰口)までがフリーきっぷの対象なんです。
なので、追加料金なしで長瀞まで行けるし、さらには2日間乗り降りが可能、というわけです。
帰りは、ラビューを使わず普通列車にするという選択にするのももちろんOKです。
似た名前の、秩父漫遊きっぷと混同しやすいですが、両者は別物です。
この2つの違いについては、次の章で詳しく解説します。
秩父フリーきっぷと漫遊きっぷの違いを解説
「秩父フリーきっぷ」と「漫遊きっぷ」は、どちらも西武鉄道の料金が割引になる、という点は同じです。
ただ、秩父に着いてからできることが違うので、買う前に違いを確認しておきましょう。
秩父フリーきっぷには、野上・長瀞〜三峰口間の秩父鉄道フリー区間が2日間セットされています。
野上(長瀞)~三峰口駅は、西武鉄道ではなく、秩父鉄道なんですね。
下図の黄色い線部分(秩父鉄道)が、2日間乗り降り自由です。

長瀞や三峰口まで、電車で自由に乗り降りしながら、複数のスポットを巡りたい人にはメリットの大きいきっぷです。
つぎに、同じ西武鉄道の漫遊きっぷについて。
秩父漫遊きっぷには、秩父鉄道の区間は含まれません。
フリー乗車区間は西武鉄道の高麗〜西武秩父間です。
つまり、このきっぷだけで長瀞までは行けません。

代わりに、祭の湯や、バス・レンタカーなどで使える漫遊マル得クーポンがついていています。
西武秩父駅周辺や市街でじっくり過ごしたい人向けのきっぷなんですね。
協賛施設での割引特典は、秩父フリーきっぷ・漫遊きっぷどちらのきっぷも共通です。
また、ラビューの特急券が別途必要な点も同じです。
違いを表にまとめました。
それぞれの詳細は次の章で解説しますね。
◇フリーきっぷと漫遊きっぷ比較
| 秩父フリーきっぷ | 秩父漫遊きっぷ | |
|---|---|---|
| フリー区間 | 芦ヶ久保〜西武秩父 秩父鉄道 野上・長瀞〜三峰口 | 高麗〜西武秩父 |
| 長瀞・三峰口 | 〇 | 別途運賃必要 |
| クーポン特典 | なし | マル得クーポン |
| 有効期間 | 2日間 | 2日間 |
| デジタル/紙 | 〇 | 〇 |
| おすすめの人 | 長瀞・三峰口など広く回りたい | 西武秩父駅周辺 |
秩父フリーきっぷとは?長瀞・三峯口もカバー
秩父フリーきっぷは、西武線の往復割引乗車券と秩父鉄道のフリー区間がセットになったきっぷです。
名前だけ聞くと、秩父エリアだけかと思いがちですが、長瀞・三峰口まで全部カバーしています。
秩父鉄道で自由に乗り降りできるのがこのきっぷの大きなメリットです。
詳細は以下で解説します。
秩父鉄道途中下車なら秩父フリーきっぷ!
秩父フリーきっぷの最大のメリットは、秩父鉄道の野上・長瀞駅〜三峰口駅間が、2日間乗り放題になることです。
ちなみに、秩父鉄道に乗るには、西武秩父駅で乗り換えが必要。
乗換には、西武秩父駅から徒歩5分のお花畑駅が便利です。
秩父鉄道の野上・長瀞駅〜三峰口駅内(長瀞駅や三峰口駅など該当)、追加料金なしで何度でも乗り降りできます。
1日目に長瀞でライン下りや宝登山を楽しんで、2日目に三峰口まで足を伸ばして三峯神社へ、といった2日間活用するプランは、コスパが高いです。
秩父三十四か所の札所めぐりをしながら、各駅で途中下車を繰り返す使い方も、このきっぷならではの楽しみ方です。
秩父エリアの協賛施設・協賛店での割引特典も受けられます。
ただし、SLパレオエクスプレスや急行列車はフリー区間の対象外なので、乗る場合は別途料金が必要です。
秩父フリーきっぷは普通乗車券よりおトク?
複数の駅を乗り降りするなら、フリーきっぷのほうが断然お得になります。
池袋から長瀞まで、普通に乗車券を買うと往復約2,500円。
フリーきっぷは池袋発で2,540円なのでほぼ同額ですが、秩父鉄道の野上・長瀞〜三峰口間が2日間乗り放題が大きいです。
長瀞駅に限らず、乗り降りするほど、通常運賃との差が広がります。
逆に、立ち寄るのが1か所だけなら、普通の乗車券を買っても大差ありません。
料金は発駅によって異なります(2026年3月14日以降)。
◇秩父フリーきっぷの料金
| 発駅 | 大人(税込) | 子ども(税込) |
|---|---|---|
| 池袋・西武新宿/高田馬場 | 2,540円 | 1,190円 |
| 所沢 | 2,240円 | 1,070円 |
| 国分寺 | 2,380円 | 1,130円 |
秩父フリーきっぷの有効期間は、利用開始日から2日間。
券売機なら当日の初電車から16時まで、窓口なら利用開始1か月前から終電まで購入できます。
ただし、小竹向原駅、高麗〜西武秩父間の各駅、多摩川線各駅では購入できないので注意してください。
紙きっぷのほか、EMotのオンラインチケットサービスからデジタル版も購入できます。
野上・長瀞〜三峰口間(秩父鉄道)が2日間乗り放題
秩父漫遊きっぷとは?選べる6つのクーポン
秩父漫遊きっぷは、西武線の往復割引乗車券に、漫遊マル得クーポンがセットになったきっぷです。
フリーきっぷと名前が似ていますが、内容はまったく別物です。
祭の湯・バス・レンタカーなど現地で使えるクーポンが最大の特徴です。
西武秩父駅を拠点に、秩父観光を楽しみたい人向けのきっぷです。
長瀞までの乗車券は含まれていません。
秩父エリアで楽しむなら漫遊きっぷ!
漫遊きっぷには、6つの選択肢から1つだけ選べる、漫遊マル得クーポンが1枚ついてきます。
- 祭の湯 温泉エリアの入館券
- 祭の湯 フードコートのお食事券
- 祭の湯 物販エリアのお買い物券
- 秩父ゾーンの西武観光バスフリーパス2日間
- 三峯神社行き急行バスの片道乗車券
- レンタカー特別料金
複数を組み合わせて使うことはできず、有効期間を過ぎると使えなくなります。
出発前にどれを使うか、決めておきましょう。
①祭の湯 温泉エリアの入館券
西武秩父駅直結の祭の湯の入館券として使用できます。
クーポンは、入館料平日大人1,100円・休日1,380円相当になります。
祭の湯には、露天風呂やサウナ・岩盤浴など全8種のお風呂が揃っています。
朝風呂・館内着・個室サウナ・プレミアムラウンジの利用は、別途料金がかかります。タオルは100円でレンタルできます。
②祭の湯 フードコートのお食事券
③祭の湯 物販エリアのお買い物券
フードコート、または物販エリアで、1,100円分(子どもは550円分)使えます。超えた分は差額払いで、余った分のおつりは出ません。
フードコートは、秩父まつり茶屋のレジカウンターで、先に申告してからの清算方式となってるので注意してください。
④秩父ゾーンの西武観光バスフリーパス2日間
西武秩父駅を起点とした、秩父エリアの路線バスが2日間乗り放題になります。
三峯神社行きの急行バスには使えません。
⑤三峯神社行き急行バスの片道乗車券
西武秩父駅から三峯神社まで片道のバス代(約950円)に、クーポンを利用することができます。
帰りのバス代は別途必要です。
休日は満員で乗れないケースもあるので、早めに乗り場へ行くようにしましょう。
⑥レンタカー特別料金
クーポンを利用すると、トヨタレンタリース埼玉 西武秩父駅前店のレンタカーを、特別料金で借りることができます。
利用2日前までの事前予約が必要です。
また、秩父漫遊きっぷを提示すると、秩父エリアの協賛施設・協賛店で割引特典が受けられます。
秩父漫遊きっぷの料金・購入方法
秩父漫遊きっぷの料金は、発駅によって異なります。
◇秩父漫遊きっぷの料金
| 発駅 | 大人(税込) | 子ども(税込) |
|---|---|---|
| 池袋・西武新宿/高田馬場 | 2,380円 | 1,030円 |
| 所沢 | 2,120円 | 950円 |
| 国分寺 | 2,240円 | 990円 |
秩父漫遊きっぷには、西武線往復割引分に加えて、漫遊マル得クーポン(大人1,100円相当)が含まれています。
クーポンを使い切ることができれば、実質的に交通費を抑えることができます。
有効期間は、利用開始日から2日間。
券売機なら当日の初電車から16時まで、窓口なら利用開始1か月前から終電まで購入できます。
ただし、小竹向原駅、高麗〜西武秩父間の各駅、多摩川線各駅では購入できません。
池袋や所沢など主要駅で購入するのが確実です。
- 秩父漫遊きっぷに秩父鉄道のフリー区間なし
- 買い物に使用する場合つり銭は出ない
長瀞に行くならどっちのきっぷ?きっぷの選び方
秩父フリーきっぷと漫遊きっぷは、どちらも西武線の往復が含まれる点は同じですが、現地で移動できる範囲に大きな違いがあるんですね。
特に、長瀞まで足を延ばすかどうかで、選び方がかれます。
長瀞に行くならフリーきっぷ
長瀞まで行く予定があるなら、秩父フリーきっぷを選びましょう。
漫遊きっぷには秩父鉄道の乗車が含まれておらず、西武秩父から長瀞方面へ行く場合追加運賃が必要です。
一方、秩父フリーきっぷには、秩父鉄道の長瀞〜三峰口間がフリー区間に含まれています。
つまり、追加運賃を気にせず移動できる(2日間)んですね。
長瀞のラインくだりや岩畳など、秩父エリアでも少し離れた観光地を考えている場合、この差は結構大きい。
現地での移動もスムーズなので、秩父フリーきっぷがおすすめです。
秩父市街で楽しむなら漫遊きっぷ
西武秩父駅周辺や秩父市街を中心に動く予定であれば、漫遊きっぷで問題ないでしょう。
フリー区間は高麗〜西武秩父に限られますが、駅周辺には観光スポットや飲食店がまとまっているため、移動範囲が広くなくても困ることは少ないです。
漫遊きっぷには温泉や食事、バスなどから1つ選べるクーポンが付いています。
使い方によっては通常よりもお得に。
長瀞や三峰口方面へ移動する場合は別途運賃が必要になるため、行き先が広がりそうな場合は要注意です。
秩父路遊々フリーきっぷとは?
さらに、お得なきっぷとして秩父路遊々フリーきっぷがあります。
秩父路遊々フリーきっぷは、秩父鉄道を使った移動に絞ったシンプルなきっぷです。
西武線の往復は含まれておらず、利用できるのは秩父鉄道の区間のみとなっています。
遊々きっぷは秩父鉄道全線1日乗り放題
秩父路遊々フリーきっぷは、秩父鉄道の全線が1日乗り放題になるきっぷです。

対象は熊谷から三峰口までで、この区間を何度でも乗り降りできます。
長瀞や秩父市街はもちろん、三峰口方面まで追加料金なしで移動できるため、行き先を絞らずに動けるのがメリット。
途中下車も自由なので、気になる駅で降りながら観光したい人にも使いやすい内容です。
一方、西武鉄道の乗車は含まれていないため、西武鉄道でアクセスする場合は、別にきっぷを用意する必要があります。
あくまで、秩父鉄道だけを1日使うためのきっぷなので、西武鉄道のフリーきっぷとは役割が異なります。
長瀞や三峰口を中心に回る予定が決まっているなら、シンプルで無駄のない選択になります。
紙のきっぷは廃止され、現在はデジタルのきっぷのみになっています。
秩父フリーきっぷ・漫遊きっぷについてよくある質問
出発前に確認しておきたい疑問をまとめました。当日あわてないよう、事前にチェックしておきましょう。
Q1.秩父漫遊きっぷで長瀞に行ける?
行けません。漫遊きっぷのフリー乗車区間は西武線の高麗〜西武秩父間のみで、秩父鉄道は含まれていません。
長瀞まで行きたい場合は、お花畑駅で秩父鉄道の乗車券を別途購入すれば行くことはできます。
この場合、別途運賃がかかります。
Q2.秩父フリーきっぷ・漫遊きっぷは当日買える?
どちらも当日購入できます。券売機なら利用当日の初電車から16時まで、窓口なら初電車から終電まで対応しています。
ただし、買えない駅があるので注意が必要です。
池袋や所沢、国分寺など主要駅で買うのが確実です。デジタル版は、EMotのオンラインチケットサービスからスマホで購入できます。
Q3.子ども料金は?
子ども料金はどちらのきっぷにもあります。
対象は小学生(6〜11歳)で、中学生以上は大人料金になります。
Q4.秩父フリーきっぷ・漫遊きっぷの払い戻しはできる?
利用開始前であれば手数料220円で、払い戻しできます。
ただし、一度利用を開始してしまうと払い戻しはできないので、注意してください。
デジタル版も同様で、使用開始後の払い戻しは不可です。
まとめ
秩父フリーきっぷと漫遊きっぷ、どちらもラビューと組み合わせて使えますが、内容が異なります。
長瀞や三峰口まで秩父鉄道で乗り回したいならフリーきっぷです。
秩父鉄道のフリー区間が2日間分がついているので、途中下車しながらいろんなスポットを巡るほどお得になります。
西武秩父駅周辺を中心に楽しみたいなら、漫遊きっぷが向いています。
祭の湯の温泉、フードコート、バス、レンタカーと使い道が幅広い漫遊マル得クーポンが実質1,100円分ついています。漫遊きっぷで長瀞までは行けない点は覚えておきましょう。
どのきっぷもラビューの特急券は別途必要です。

